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パラグアイの医療事情について

パラグアイの医療について見ていこう。

パラグアイに移住、またはビジネスに来るにあたり、不慮の事故や急な病に倒れてしまう可能性は誰にでもある。

医療関係の情報は誰にとっても必要だろう。それは身に降りかかる不幸だけではなく、出産などにも関係する。今回は日本語の使える病院も一緒に紹介しよう。

パラグアイ医療の現状

パラグアイには大小合わせて様々な病院が存在している。しかし、他のページでも書いてあるとおり、医療関係で使われるスペイン語も普段の生活ではあまり使用する機会はないものがある。

であれば日系人が医師をしている病院が一番、便利で安心できるだろう。今回はそういった日系人医師のいる病院も合わせてご紹介しよう。

パラグアイは医療的にそんなに他国よりも遅れをとっておらず、IPS(社会保険)などの最低限の医療制度を整えているという意味では、むしろ国民の健康には配慮しているといっていいだろう。もちろん、それだけ医療が発達しているという意味ではない

他の国が国民の健康に対して事の他に疎いのだ。しかし、IPSは常に満員状態であり、医師の怠惰や患者食料費をピンハネするような不正が横行している。

筆者も何度か手続きの為に足を運んだことがあるが、常にいっぱいで、予約も何か月先しか取れないという状況である。そうなるとこちらの日系人の方々の多くは常日頃から民間の保険に加入して、必要な場合は私立の病院に行くほうが多い。

特にIPSは長期入院を必要とする重病患者が多く通うため、「一回入ると出られない」といわれている。では、なぜそのように言われているのか。それは国の意識とは逆に国民の健康意識が低いのだ。

健康診断という言葉を聞くと皆さんはどのように思われるだろう。健康診断とは毎年、自身の体の健康状態がどのようになっているのか。そして、癌などの早期発見が主な目的であろう。

しかし、パラグアイの国民にとっての健康診断は、不調を感じて病院に行き、癌やその他の病気の程度を調べるものであるのだ。

もちろん、食事に普段から格別の配慮をするわけでもないので、重病になってからIPSに行って、そこで死んでしまうのだ。現在では国が健康診断を進めたり、様々な広告や媒体で健康についてのメッセージを送りその意識が高まってきてはいるが、食事について改善が見られているようには見えない。

IPSこぼれ話 血をもらえる友人を作っておこう!

これは日本では考えられないが南米では割と良くある制度である。あなたが、IPS病院に通う必要が出てきたとしよう。

IPSは、労働者であればほとんど加入しており、いわゆる日本の健康保険のようなものなので基本的に医療費はほとんど必要ない。しかし!大きな手術が必要になった場合は金か血液が必要になる。

手術の大きさによって必要になる血液は当然異なる。それに応じて血液カード?とでもいおうか、何人の人達から血液を提供してもらいなさい。というスタンプカードが渡される。

それだけの血液が得られない場合は差額分の金を支払うこととなる。そのポイントがたまるまでは手術ができないのだ。

筆者もある友人が手術をする時に、血液を提供した事がある。確かその時は500mlの血液を提供したと思う。そして、血液カードには15人の血液が必要だったと記憶している。

しかも、その血液は誰でも提供できるわけでなく、体重50キロ以上で健康である必要がある、結果、血液の提供者は概ね成人男性という事になるだろう。というわけで友人は多く作っておいたほうがいいだろう。

日系人医師のいる病院紹介

○アスンシオン

Sanatorio Adventista(アドベンティスタ病院)
所在地:Avenida Pettirossi 380, Asuncion
電話: (021)-200-916 Fax: (021)-211-376

JICAのボランティアや多くの日本人が活用する私立総合病院。CTやMRIなどの最新機器は置いていないが一般的な医療設備は完備されている。

日系人の医師も勤務していて日本語での受信が可能。注意点は例えば高額医療が必要な場合は,受診前に支払い能力を示す必要があること。

Centro Medico La Costa(ラ・コスタ病院)
所在地:Artigas 1500 y Concepcion Leyes de Chavez, Asuncion
電話:(021)-217-1000

概要:2005年に開業され,最新鋭の機器を取りそろえた私立総合病院。ベッド数は168。

日本で数年間研修を受けた医師も在籍していますが,簡単な会話程度しか出来ないため,診療はスペイン語が主です。一般外来の受診を希望する場合は,コールセンターにて予約番号を取得する必要がありますが,救急の場合は,地下1階に位置する救急外来専門の受付で諸手続を行います。画像診断では,CT・MRIともに最新鋭の機器を取りそろえており,緊急の際にも24時間対応可能です。(外務省HPより)

​Sanatorio Bautista (バウティスタ病院)

所在地: Rca. Argentina y Campos Cervera, Asuncion
電話: (021)-600-171

概要:比較的レベルの高い私立総合病院。ベッド数86。(個室もあり)

外来は予約制であるため,発熱などの急性疾患の場合は,緊急外来を利用する必要があります。救急外来には救急医療専門医が常勤して対応にあたっていますが,診療は主にスペイン語で,英語及び日本語を解する医師は少数です。CT,MRIともに最新鋭の機器を設置しています。(外務省HPより)

Sanatorio MIGONE(ミゴーネ病院)

所在地: Eligio Ayala 1292 c/ Curupayty, Asuncion
電話: (021)-228-600

概要: 比較的新しい医療機器が整っている中規模総合病院。ベッド数75。(全室個室)

CTなどの機器も取りそろえていますが,常勤の医師が少なく,手術の際には外部の医師を呼んで院内の機器を使用し,治療を行っているようです。MRIは外部に委託しています。院内にはVIPルームが3室完備されています。(外務省HPより)

○イグアス

Sanatorio Yguazu (イグアス診療所)
所在地:Km41 Districto Yguazu Dpto. Alto Parana
電話:(0632)-20243(日本人会),(0632)-20242(診療所)

概要:イグアス日本人移住地にある診療所。日本語可能な日系人医師2名(外科,婦人科),キューバ人医師1名(小児科)が常勤。その他6名の非常勤医師が勤務。診療科は内科,外科,小児科,整形外科,婦人科,歯科,皮膚科。(外務省HPより)

○ピラポ

Sanatorio Pirapo (ピラポ診療所)
所在地: Pirapo centro, Itapua, Paraguay
電話: (0768)-245223 (日本人会), (0768)-245536(診療所)

概要: エンカルナシオンから80Km離れた日本人移住地ピラポにあり,日本人会で経営する小規模な私立診療所。日本から移住した東京医大出身の落合医師以外にクロサワ ミワ医師(日系二世,日本語可能)とフォン マリア マルチネス医師(パラグアイ人医師)が常勤。内科・外科・小児科・産婦人科・眼科・歯科。病室7(ベッド数10)。(外務省HPより)

妊娠・出産

パラグアイで妊娠・出産をするときに注意しなければならない事がある。自身で選択は出来るがパラグアイは帝王切開による出産が一般的だ。

自分の体を傷つけたくない人はその旨をきちんと医師に伝えておく必要がある。最近は水中出産もちらほら聞いたりする。

交通事情でも説明しているが、パラグアイは道路の状態も悪く、渋滞も多い。病院へ行く際は最善の注意を払って行動することを心がけよう。自家用車があるのが一番だが、ない場合はタクシーを利用するなど、バスでの移動は避けることをお勧めする。

現在、授乳について日本でも場所がないと話題になっているが、恥ずかしささえなければパラグアイではどこででも授乳が出来る。しかし、近年では公共の場での授乳が問題視される傾向になる。ショッピングセンターなどであれば授乳室への移動が可能だが、すべての場所で環境が整っているわけではない。そもそも、授乳についてアレコレいう方がおかしいと筆者は考える、あなたの食事風景は恥ずかしいから隠れて食べなさいと、公の場での授乳を咎める人に言ってやりたい

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