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パラグアイの交通事情は?

パラグアイの交通事情について見ていこう。

住むにはもちろんだが、ビジネスシーンにおいても交通事情は欠かせない情報だろう。

ヒト、モノ、カネを運ぶすべての基準となるのが交通だ。今回は、そんな移動における交通事情を見ていこう。

アスンシオンの交通事情

パラグアイの交通は二つの手段しかない。バスか車かだ。

まずはアスンシオン市内の交通事情を紹介しよう。アスンシオンは居住地区を抜いてほとんど全ての施設はバスを利用すれば行くことができる。バスは運営する会社によって番号とルートが異なっている。

普段利用する場合は、自分の現在地を調べてそこを通るバスの番号と、どのバスが自分の目的地を通るかを調べる必要がある。

ちなみに公式でバスのルートが記載されているものはネットでも紙面でも探し出すことは困難だ。その理由は、運営する会社が異なる事が原因の一つだろう。それぞれの会社がお互いに協力してマップを作り上げる理由がないのだ。

同じルートを走るバスも多く存在するので運営側はしのぎを削りあっていると感じるのだろう。よって、現在では例えば日本人会や日本人宿を運営する方々や口コミで~~へ行きたいけれど何番のバスを使えばよいか?それなら~~番が通るよ。というやりとりをするしかない。

しかし、よっぽど辺境地へ行きたいと言わなければ概ね番号はわかる。先ほどもいったが同じルートを走るバスがたくさんあるからだ。

我々日本人が日本にある全てのバスや電車の行き先と到着場所を知らないように、アスンシオンに住むパラグアイ人も自分の利用する範囲の番号しかわからない。それから、もしもパラグアイ人に道やバスの番号を訪ねる時は注意しよう。

当たり前のように間違った道を紹介されて迷子になってしまう可能性もあるからだ。

車・渋滞事情

次に車についてみていこう。筆者はバスのルートマップが作られない背景には車の増加も一つの原因ではないかと読んでいる。

パラグアイに長く住む日系人は口々にこう言う。最近は車が増えた。10年前は車なんてほとんど走ってはいなかったのに、、と。パラグアイでは近年チリを経由した安い日本の中古車や韓国製の車が大量に輸入された。

現在では輸入過多を懸念してこれは法律上できない事になっている。しかし、現在に至るまでに十分な量が輸入されてしまい。すでに道路は常に渋滞といった状態になっている。

とりわけ朝と夕方の渋滞はひどい。普通は10~15分でいける道が40~60分とかかることもある。近年、日本では社畜という言葉が流行り、サービス残業や休日出勤についても問題視されているが仕事が終われば家に帰りたいというのは全世界共通の感情なのだろう。もちろん、出来るか出来ないかは不幸にも自分の置かれた状況によるだろう。

ここパラグアイでも仕事が終われば皆、家路を急ぐ、その為、ちょうど帰宅ラッシュの時間帯はひどい込みようだ。ちなみに、このように渋滞が激しくなってしまった原因は車の増加の他に都市の区画整理にも原因がある。これについて少し説明をしよう。

アスンシオンのセントロと呼ばれる地域は昔からいままでも変わらずに商業や国家機関が集結している地域だ。その為、移住手続きや会社を設立する場合は何度も足を運ぶ必要があるので覚えておこう。

そしてこの地域は娯楽のページでも紹介したがディスコテカや多くの飲み屋が乱立している、パラグアイ唯一の人口・建物過密地域と呼べるだろう。もちろんそうなれば車も走るし目的がセントロでの手続きなら駐車場も必要になる。

その為、セントロには多くの駐車場が存在している。しかし、それだけ車や人が多い地域なのに道幅が狭く大通りもないのだ。

無計画に作られたセントロ地域はそのほとんどの道路が一方通行であり、2車線が走っている所は皆無。その為、素人が車を運転すると始めはだいたい迷子になるという寸法だ。セントロは信号がない通りもたくさんある。

もちろん、セントロ以外が計画的に作られているわけではない、パラグアイ人は計画を立てるのが苦手だといわれているが道路を見れば一目瞭然だ。場当たり的に住宅・道路を作っていった為、斜めに走る道路、入りにくい路地、わかりにくい交差点が良くあるし、それを補うように小道を作っていったので意味の無い道や一旦迂回しないと目的地にたどりつけない小道などもある。

道路事情

インフラの整備はここ近年の政策として掲げられているが道路の整備は遅々として進まない。アスファルトは穴だらけだ、いっそアスファルトから石畳に退行したほうがよいのではないかと冗談を言われる有様だ。

特に問題になるのがアスファルトを敷く技術と設備が足りない事が上げられるだろう。これが不思議なことに大規模な大通りのアスファルトを修復するときにはローラーなどの大型機械が登場するのだが、一方通行の路地など小さな道路を修復する時はアスファルト(原材料)を穴を埋めるように敷き詰めてパンパンとシャベルで叩いて終わりだ。

こんな状態ではもちろん、すぐに穴は復活してしまうがとりあえず直したらそれでよしと政府も会社も従業員も思っているようだ。

なお、先の設備についてだが、筆者が思うにやはり会社の規模によってアスファルトを固める大型のローラーの有無が決まるのであろう。

しかし、大型の設備を持っている会社にだけ仕事を発注しては雇用が成り立たない。その為に日雇い労働者が主体となって働ける受注金額が安い会社も存在するのだろう。そうでなくてはロジックが成り立たない。

日本人の感覚で言えばこのようなサービスをする安い会社は淘汰されてしかるべきだが、いつの時代でもインフラに関わる会社と政府というのは不正と袖の下の温床だ。

その結果、道路の整備は進まずいつまでたってもベコベコの道路が直らない。大通りも例外ではなくアスファルトの隆起などが起こっているのでアスンシオンで車を運転する機会があるときは穴に注意しよう。

 

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