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パラグアイの教育・学校事情について

パラグアイの教育や学校について見ていこう。

パラグアイに移住、またはビジネスに来るにあたり、もちろん期間にもよるだろうが、自分の子どもがいたり、移住してからでも子どもを作りたいと思った場合。

一番気になるのは教育や学校事情だろう。誰しも自分の子どもにはしっかりとした教育を受けて欲しいと思うのは親の常だ。そんな気になる教育事情を見ていこう。​​

学校の授業科目と形態

まず初めに、パラグアイの教育事情を知るに際して、日本の学校ではこうである。日本の教育はこうである。という概念を捨ててしまう事をおすすめする。所変われば教育も代わるのだ。

パラグアイには他の国と同様にいくつかの種類の学校が存在する。「公立校」「私立校」「宗教関係」「日系日本語学校」大きく分けるとこの4つに分類できる。

パラグアイだけでなく、南米の諸国では小・中は半日授業が一般的であり、その授業料が無料というのも普通だ。その代わり教師という職業に対して国民はあまりいい印象を持っていない。給料が安く女性や仕事の出来ない男性が着く職業というイメージがある。

さて、では半日だけ授業をして後の半日は何をするのか?パラグアイではその空いている時間を利用して日系日本語学校に通わす。または私塾に通わせて親が必要だと思うものを専門的に学ばせるようにしている。

公立では半日しか学ばないが結局のところ、どこの国でも子どもは「学び」に忙しくしているわけだ。その内容は語学、ピアノ、バレエ、水泳など多岐に渡る。

前述したが、公立の義務教育は授業料が無料となっており、入学手続きは、学校所定の入学申込書に出生証明書(日本人の場合は、戸籍抄本を公証翻訳したもの)を添付し、入学申し込みを行う。

また高等教育では、入学試験が実施される。義務教育や高校への日本からの転入には、在学証明書および成績証明書を発行してもらい、外務省と 在日本パラグアイ大使館の承認を受けた後、パラグアイ外務省で在日本パラグアイ大使館の認証を確認、公証翻訳を行い、パラグアイの文部省に提出するそうだ。

移住手続きもそうだがこの項目はきちんと調べてる必要があるだろう。

日系日本語学校

パラグアイの日系日本語学校の歴史は長い、公な教育機関が設立されたのは1970年後半だが、学校そのものは移住してすぐに掘っ立て小屋にて行われていたと聞いている。

その時の教師は主婦や移住前は教員をしていた方が授業をしていたそうだ。当時でも子どもには仕事よりも勉強をさせてあげたいと考え、移住地全体で学校事業を応援していたそうだ。

​話を現代に戻して、現在の日本語学校について書いていこう。日系日本語学校は移住から80年が経つ現在でも全ての日本人移住地に存在する。その多くはJICAの援助を受けており、移住地によって日本人会日本語学校が並立されている所や各所独立して立てられているなど様々だ。

大体の日本語学校は日本の文化、伝統と日本語学校の継承を主な教育目標として掲げており、授業も日本語・国語の授業が中心でその外に運動会、お祭りなどのイベントもしている。

パラグアイ全体で日系日本語学校に通っている日系子弟はおよそ1000人に上る、日本語学校に子どもを通わせている親に話を聞くといくら周りがスペイン語であっても祖父や祖母と話したり、自身のアイデンティティーを守るためにも日本語学校に子どもを通わせたいとほとんど全ての父兄が口々に答える。

​その他、日本語学校

公立、日系日本語学校以外の学校として、特に移住者が入学させる事の多い、アドベンティスタ系の三育学院がある。ここには公立で行われている授業の他に日本語学校クラスが存在している。ここの院長は日本人で、パラグアイに日本式の教育を持ち込みたいと考えてこの学院を設立されたそうだ。

よく、日本人移住者や旅行者に言われるのが宗教系の学校に通うときはその宗教に入らないといけないの?​と質問を受けるが、もちろんそんな必要はないし、宗教への勧誘を強制することもない、むしろ日本以外では宗教が民の教育を先導していた事を理解しよう。

なお、もう一つ日本語教育を授業に加えている私立の学校がある。日本パラグアイ学院だ。ここは、パラグアイでは有名なトヨトシ氏という日本とパラグアイの親善大使を過去に務めて居られた方の悲願として設立されたそうだ。

その他にアメリカンスクールもある。ここは、小学校から高校まで設けられていて、アメリカのカリ キュラムに準じた教育が行われているそうだ。しかし、入学するには、アメリカ 人、パラグアイ人、その他の外国人の順で優先順位があるらしい。

日本人学校

最後にJICAや大使館の子弟が通う日本人学校をご紹介しよう。

ここは、1982年に日本の学校運営委員会によって設立され、日本の文部科学省の認可を受けている学校である。

日本の教育カリキュラムに基づいた教育が行われており、日本の文部科学省から校長はじめ教員が派遣され、その他にも現地で数名の職員を雇っている。

学校は、セントロから約10km離れた閑静な住宅街にあり、その周りの家はどこも洒落ている。学校の裏側にはドイツ系私立校や公立小学校もあり、文教地区といえるだろう。

筆者も何回か訪問したことがあるが、敷地は広大で、樹木も多数あり、水泳用プール、屋内運動場も完備されている。

なお、ここは日本人の子弟を受け入れている。入学手続きは、日本の在籍校から在学証明書、親展書類、通知表の発給を受け、パラグアイ日本人学校の必要書類(入学申込書、スクールバス利用申込書、家庭環境調査票)に添付し、入学申し込みをするそうだ。

 

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