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パラグアイの郵便事情について見ていこう。
郵便は仕事でつかう以外は、一年に一度または必要がなければ活用しない方もいると思うが、いざ利用と思っても何もわからないと困ると思うのご紹介しておこう。
パラグアイ国内の郵便は交通事情と密接に関係がある。もちろん、パラグアイにも郵便局はあり、国内・国外の郵送など通常の郵便業務に加え、私書箱の設置などを行っている。しかしながら、一般的にはバス会社の配達サービスを利用することが多い。
それぞれのバス会社の窓口(営業所)ではチケットの販売のほかに荷物の輸送や封筒の郵便をしている。こちらのがより手軽で料金も安いため、国内であれば、バス会社を利用することがほとんどである。
毎日たくさん出ている地方行きのバスに人と一緒に荷物を載せて運んでいるのだ。過去には郵便物の紛失が大きな問題だったようだが、最近は改善された模様で盗難や紛失の被害にあったという話はあまり聞かない。
筆者も仕事上よく利用するが紛失された事はない。しかし一度、箱が水浸しになり原型を留めていない状態で届いた事はあった。幸いにも中身をビニールで覆っていた為に中身は濡れていなかったが郵便を出す際は注意しよう。
また、最近であれば、配達先に直接届けてくれる、ドア・ツー・ドアのサービスを提供する配達会社も増えている。バス会社を通じて送る場合、営業所まで引き取りにいく手間がかかってしまうが、ドア・ツー・ドアであれば、待っていれば届くので便利である。しかし、地方になってしまうと配達が遅れてしまうなどのトラブルが発生する可能性もあるので、急ぎの場合は利用を避けた方が無難かもしれない。
ちなみにバス会社であれば、毎日のようにバスが首都と地方を往復しているので1日か2日で荷物は到着する。バスの利用が多い、パラグアイならではのメリットだ。
日本からの郵便はブラジル経由で船便を利用する方法、アルゼンチンとの国境に位置するエンカルナシオンという所を経由して船便を利用する方法がある。しかし、これには注意が必要だ。
まず、エンカルナシオン経由の船便はやっている時とやっていない時がある。またその情報は公の場にほとんど出回っておらず、やっているといっても信憑性は薄いといえるだろう。当然、やっているかやっていないかわからないエンカルナシオンの船便を当てにするモノはいないので、ますます情報が無くなる。
次にブラジル経由の船便だが、これはブラジルとの国境までしか来ない。筆者はイグアス移住地に友人がいるので何回か受取りを頼んだことがあるが郵便を取りに行くためだけに6時間かけてアスンシオンからイグアスへ行くのは無駄に感じる。
船便は時間がかかるうえ、最近では無事に届く保証も怪しいため、EMSを利用する方が断然に安全だと思う。
筆者は日本から物品を送ってもらうとき、断然EMS便(国際エクスプレス郵便)を使用している。多少割高ではあるが早く確実に届くからだ。しかし、その時に注意しなくてはならないことがある。
日本からEMS便で物を送る場合、安価な保険をかけることができる。これは送料に少し上乗せして保険料を支払うというものだ。
しかし、その保険も以下のような問題を引き起こす可能性があるので注意が必要だ。
パラグアイでは150ドルを超える物品は関税手続きを取らないと正式に受け取る事が出来ない。関税手続きは自分で行うのではなく、その代行を生業としている業者を雇う必要がある。つまり郵便を送るだけで送料と業者委任料金、そして関税を取られる事になるのだ。
そのため、輸送している物の価値は非常に重要になってくる。
筆者は一度失敗してからは、EMSの保証をかけない方法を用いている。パラグアイでは150ドルの価値というものを「新品」か「使用済み」かで判断をしていると考えられる。
つまり購入価格が高いパソコンなどでも自分が過去に使っていて商品の価値が劣化しているので150ドル以下の価値です。と記載するのだ、その時は(USADO)=使用済みと記載しよう。
カップ麺なども同様に内容物は書いても良いが150ドル以下と書こう。また、その時には無理をしてスペイン語で内容物を書かないほうがいい。こちらの人間が読めてしまうと紛失扱いで関税局の局員や空港の職員に盗まれてしまう恐れもあるからだ。(荷物が届かない、箱が空いている、中身がなくなっている、、などはよく起こっている事例である)
こうすることで無駄な料金を払わなくてすむ、しかし、この方法の唯一の弱点は保証を掛ける事が出来ないのだ。EMSのシステムでは保証を掛ける時、1万円の商品だから100円の保険料、10万円の商品だから1000円の保険料という記載をする為、最高でも150ドルの保険までしか掛けられない。
筆者はEMS便を利用して紛失された事は一度もないので信用して使っているが、人によっては不安を感じるかもしれない。
なるべくであれば一度にたくさんの物を送ってもらうことは避けた方がよいと思う。もちろん必要であるから送ってもらうわけだが、上記のように注意しなければならない点がいくつかある。
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